産地訪問レポート#2 神生バラ園

こんにちは!水戸中央花き市場です。

水戸市場の妖精さんです!
今日はどこに行くのかな?

 

今回訪問したのは茨城県石岡市にある神生バラ園さん。

 

↑神生バラ園の神生さん。なんともステキなお召し物ですね

            

神生バラ園は、1974年からバラの栽培を始め、バラのハウスだけでなんと約1400坪の広さを誇ります。

1400坪は約4630平方メートル、100㎡の一軒家がズラリと46棟建つ広さ!

 

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足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのは、変わったバラの数々。

↑ リージェンツパーク

↑ テナチュール

↑ ケンジントンガーデン

 

神生バラ園の強みは、なんといってもガーデンローズやその他の珍しいバラを多く栽培していること。他ではなかなか見られないような、個性豊かなバラたちがそろっています。

ガーデンローズはもともと庭や鉢で楽しむためのバラ。花の形がおしゃれで、香りがしっかりしているのが特徴です。「よくある切り花のバラとはちょっと違うものを使いたい!」というフローリストやお花好きの方々に人気があります。

ただし、こうしたバラは切り花用に作られたものではないため、育てるのがとにかく難しい。だからこそ、多くの生産者さんはなかなか手を出せないのが現実です。

そんな中、神生バラ園ではあえて育てにくい品種にもチャレンジし、品ぞろえをどんどん広げています。また、大手の種苗会社を通さず、神生さん自身が独自のルートで珍しい品種を探し出して仕入れているそうです。

 

 

↑神生さんイチオシ品種「ザ・セレスティアル」。写真では伝わらない、シルバーホワイトの神秘的な雰囲気・・・この写真では開ききっていませんが、咲き進むともっとボリューミーになるとのことです。

 

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また神生バラ園では、水耕栽培にこだわっているとのこと。

水耕栽培とは、土を使わずに水と養分で植物を育てる方法。これにより土にまつわる病気のリスクを減らし、より清潔で品質の高いバラを生産することができます。

さらに、バラの改植は(品種にもよりますが)3〜4年おきに行われるので、常に新鮮で健康なバラを育てることができます。

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・・・あれ?これはバラじゃないよね?

実は神生バラ園では、フィアージュ(草花、枝物など)の生産も行っています。手のかからないものを中心に、数本手に取るだけで雰囲気が出せるものを目指して生産されているとのこと。

さらっと束ねるだけでもおしゃれだよね!

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神生バラ園は、ただバラを育てるだけではなく、花屋さんの“こんな花が欲しい”という声に、いつでも応えられるようアンテナを張り巡らせている生産者さんです。

 

そして神生バラ園の魅力は、バラの品質だけではありません。
花屋さんのニーズに寄り添いながら、バラ以外の植物にも目を向けて挑戦するフットワークの軽さと、常に前進しようとするエネルギーにあふれています。

 

情熱と行動力、そして確かな技術に裏打ちされた神生バラ園。
これからも、花業界をリードする存在として、ますます期待が高まります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

※写真や情報は令和7年4月現在のものです

 

 

 

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↑ 試作品種も見せていただきました。市場で会える日が楽しみですね🌼