
産地訪問レポートも3回目!バラ特集も残り2回となりました。
訪れたのは茨城県古河市。
茨城県の西端、関東地方のほぼ中心に位置しています。

今回は、JA茨城むつみに所属する苅部さんの農園にお邪魔しました。
1992年からバラの生産を行っており、現在約1000坪(畳2000枚分!)の土地でサムライをはじめとする様々な品種を生産しています。
見渡す限りのつやつやとした葉っぱが圧巻だね!

↑ジュミリア

↑ナイチンゲール

↑ブルターニュ

↑サニーデイ
苅部さんの栽培構成は1/5がサムライ(STバラ)、残る4/5はさまざまな品種で構成されています。
サムライは何といっても赤バラの定番品種!安定的に生産されています。
それ以外でも様々な品種に取り組むことにより、年間を通して様々な需要に応えることができます。

花き栽培でネックとなるのがやはり光熱費。苅部さんの農園でもやはり悩みの種は暖房費とのこと。
特に近年は燃料価格の高騰が続き、暖房費だけで月100万以上の出費になっているとのことです。
とはいっても温度管理は花き栽培の要。温度管理を維持しつついかに効率的に生産を行うかは、苅部さんに限らずすべての生産者さんの頭を悩ませる重大な問題になっています。
つ、月100万…!
温度管理を少し怠るだけで商品にならなくなる場合もあるんだね。
また、苅部さんの農園では4-5年ごとに改植を行っています。
ただし、3年を過ぎると花立ちが悪くなってしまうのもあるとのこと。
改植のタイミングに関わらず、普段から各品種、ひいてはそれぞれの花をひとつずつ丁寧に確認しながら管理していく必要があります。
苅部さんのバラは、愛と丁寧さに裏打ちされた品質なんですね。

一本一本丁寧に、心を込めて生産されている苅部さんのバラ。
ぜひみなさんにも手に取ってほしいです!
※写真や情報は令和7年5月現在のものです